インター店の永岡です。
今年もインフルエンザのシーズンになってきました。来局の際、ワクチン接種の予約の紙を持っている方、接種したと言われる方も増えてきました。近隣の医院でも数名出てますし、斐川のほうでは流行り出しているようですね。
さて、皆様も毎年聞くインフルエンザなので基礎的なことは十分わかっているかもしれませんが、この時期からの対策としてもう一度おさらいという意味でご覧ください。あまり興味がない方もインフルエンザにはかかりたくないですよね?インフルエンザ予防についてだけでも目を通してみてください。
まず、インフルエンザの予防ということで
〇ワクチン接種からです。 ※以下、【厚生労働省ウェブサイト「インフルエンザQ&A」】からかなり引用してる部分もあり。笑
◎摂取回数
13歳以上の成人は1回の接種で2回接種と同等の抗体価(免疫力)の上昇が得られるとの報告があるようです。
(1)6か月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種
(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種
(3)13歳以上の方 1回0.5mL 1回接種
1回目の接種時に12歳で2回目の接種時に13歳になっていた場合でも、12歳として考えて2回目の接種を行っていただいてかまいません。
(注1)13歳以上の基礎疾患(慢性疾患)のある方で、著しく免疫が抑制されている状態にあると考えられる方等は、医師の判断で2回接種となる場合があります。
(注2)一部のワクチンは、(1)については「1歳以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種」となります。
◎有効性
インフルエンザワクチンは発病を抑える効果もありますが、重症化をふせぐ効果があります。特に65歳以上の方では、重症化しやすく、インフルエンザワクチンは定期接種の項目に入っています。
◎効果持続期間
注射を打ったあと、2週間目くらいから効果が出始めて、5か月くらい続くと言われてます
◎副反応
免疫をつけるためにワクチンを接種したとき、免疫がつく以外の反応がみられることがあります。これを副反応といいます。季節性インフルエンザで比較的多くみられる副反応には、接種した場所(局所)の赤み(発赤)、はれ(腫脹)、痛み(疼痛)等が挙げられます。接種を受けられた方の10~20%に起こりますが、通常2~3日でなくなります。全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気(悪寒)、だるさ(倦怠感)などが見られます。接種を受けられた方の5~10%に起こり、こちらも通常2~3日でなくなります。まれではありますが、ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、赤み(発赤)、掻痒感(かゆみ)、呼吸困難等)が見られることもあります。
副反応は、比較的数時間以内に起こることが多いので、ワクチン接種当日は安静にして様子をみてください。昔は、当日のお風呂も感染のリスクからダメと言われてましたが、最近は接種後1時間以上あけて、注射箇所をあまりこすらないようにしての入浴はしても良いとされてます。当日のお酒や激しい運動は副反応を助長する可能性があるのでおやめください。
〇インフルエンザの予防について
感染経路を考えると、飛沫感染(くしゃみなどから目や鼻、口などの粘膜にうつり感染)、接触感染(鼻水やつばなどが手から手、ドアノブなどから手に移り、目や鼻、口などの粘膜にうつり感染)があります。
当たり前のことかもしれませんが、感染者の方が、咳やくしゃみは人の側を向かずに行う、出ている人がマスクをつける、手で受け止めた場合はすぐに手を洗う、熱が下がっても最低2日は外出を控えるなども感染を防止するために重要です。
感染してない方ができることは、やはり手洗い、うがいをこまめに行い、人込みはさけ、外出時はマスクをつけ、粘膜への付着を阻止することです。あとは、粘膜にウイルスがついて、感染しても、そこから増殖しなければ発症に至らないケースもあります。まずは睡眠、栄養をしっかり摂り体力をつけること、乾燥した状態だとウイルスにとっては増殖しやすい環境になってしまうので、部屋の湿度もある程度保つ、水分もこまめにとることなども効果的です。
〇インフルエンザの薬について
現在、インフルエンザの薬はタミフル(内服)、リレンザ(吸入)、イナビル(吸入)、ゾフルーザ(内服)が国内で販売されてます。皆様もどれかは服用されたことがあるかもしれません。注意して頂きたいのはどれも、ウイルスを倒すわけではなく、増殖を抑える働きです。使用も発症後48時間以内となっています。なので、感染が疑われる場合はなるべく早めに医療機関を受診しましょう。とはいえ、早めに受診するとまだ確定診断できないと説明を受けることも多いと思います。これは今までの検査キットはインフルエンザウイルス陽性までに時間がかかっていました。せっかく受診してもまだ診断できなかったのです。しかし、近年迅速検査キットなども出てきて、出雲市の医療機関でも導入しているところもあります。確認して受診するのも手段かもしれません。
リレンザやイナビルは吸入により直接粘膜に働くので効果が出やすいと言われてきましたが、去年から販売のゾフルーザは増殖防止や他の方への感染防止でも吸入型と同等以上とメーカーの方は説明しています。まあ、国内販売から期間が短いので日本人で使用された例は他と比べるとまだ少ないです。服用方法は単回で飲み切り終了、ただ体重・年齢などで服用量が異なります。吸入ではイナビルは一回で投与終了、リレンザは連日使用しないといけませんが、イナビルは10歳未満には1キット、10歳以上には2キットです。これを見ると、10歳前後では体重はまったく関係ないのは少し不思議です。。。
インフルエンザの薬は異常行動も有名です。薬自体なのか、インフルエンザなどが原因なのかまだ因果関係は100%は明らかになっていません。10代の方に多い傾向があるので、インフルエンザ罹患中は、目を離さない、窓を開けっぱなしにしない、家の鍵をかけるなどの対策はとるようにしましょう。
長々と書きました。冬はインフルエンザに限らず、寒暖差、冷気、乾燥などで感冒症状も悪化しやすい時期です。皆様、体調管理には十分ご注意ください。